2013年6月13日木曜日

夕闇の跳躍 第一夜


こんにちは。
梅雨が戻ってまいりましたね。


6月8日、ARTZONEでは『夕闇の中の跳躍』トークショーがありました。
 
 

第一弾となったゲストは

現代美術作家のブブ・ド・ラ・マドレーヌさん と セクシュアリティーをテーマに作品を発表している写真家の鷹野隆大さん

 

 
 
 

ホストは

京都造形芸術大学 美術工芸学科現代美術・写真コース准教授の竹内万里子さん と 京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース(ASP)学科准教授であり、本展の企画者である山下里加さん でした。






トークの前半は鷹野さん、ブブさんの過去の制作活動について。
後半は「見させる」こと「見ない」ことについて、セクシュアリティーについて話したり、白熱したものでした。


「人々が見ない存在を伝えたい」という想いで、男性の裸体や普段目につけないような日常の片隅の風景を撮る鷹野さん。

 
しかし、「あなたの作品を見せられたくない」と訴えかけられ、
普段見ないようにしているものを見せることは暴力的だ、と思うこともしばしばあったらしいです。
それを聞いて、納得した上で「でも、『ない』と見ないことも暴力ではないか。」とブブさん。
恋愛の話題の際にも「見せる=傷つける行動だと思ったほうがいい。人々は傷つけあってしまうから、傷つけあう覚悟を決めるべき。」だと話していました。
一方、竹内さんは「見る自由」があることも話していました。

 

この話題では、『見ないこと』が悪いわけではない。見たくなければ見なくていい。しかし、何故「見たくないのか」は考えるべきではないのか。
「見たくない」自分を自覚すべきではないのか。向き合うべきではないのか。ということを考えさせられました。
 
 
 
 
 
又、後半最後になると会場のお客さんも巻き込み話していきました。
「男性を好きになるのは何故?」という鷹野さんへの突っ込みから、セクシュアリティーの話にもなりました。
国家的、社会的に異性と交遊しなければと考えなくても、その時々の状況で同性を好きになったり、異性を好きになったりと変化し、「ヘテロ」や「バイ」というのは、ただの言葉にすぎないのでは、との言葉も。
 

普段私たちにとって夕闇(目に見えない、考えれない)ことを改めて振り返たトークショーだったのではないでしょうか。

 次回第二夜もぜひおこしください。

 

 

(撮影:早瀬道生)

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