こんにちは。
6月はじめまして。ということで月はじめの更新です。
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今回は、みんなでテーブルを囲んでのトークショーでした。
いつもよりも近い距離ということで、お客さんからもたくさん質問が飛び交いました。
謎のドヤ感
5月29日、開催中の「リサ☆パラ」展関連企画トークイベント《アーティスト☆トーク2「自分でつくれるやん!!》 の様子をお届けします。
出展作家によるトークショー第2弾となった今回は、
「野生のデザイナー」著者の中川めぐみさん×京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科准教授の家成俊勝さん×現代美術作家のブブ・ド・ラ・マドレーヌさんによるトークショーでした。
まずは、中川さんと家成さんに、今回の出展作品についてのお話を聞きました。
大学の卒業制作で、この本を作られた中川さん。
「野生の~」とは、「素人がつくった、ハイクオリティのもの」という、良い意味でのネットスラング
。
専門の勉強をしていない人がモノをつくることについてのリサーチをされました。
本に収録されなかった部分のお話も、写真を見ながら語ってくださいました。
コスプレイヤーを取材された時のお話では、
「服をつくる時は、ホームセンターや百均にいく」
「UNIQLOは服屋ではなく材料屋」
「最終的にはPhotoshopで加工するから、服の出来は気にしない」
というようなことを聞き、ファッションを勉強されていた中川さん自身、驚かれたそうです。
この本では、「つくるという行為の根源は、愛情や特別感ではないか」と結論としておっしゃられています。
プロダクトでは乗り切らない自分の欲や尊敬の気持ち、さらにはブブさんと、現代の「危険な自分の体の晒し方」にまで話は及びました。
空間演出デザイン学科准教授であり、建築家の家成さん。
「モノを作ったり、デザインする前に、一歩手前できちんとリサーチをしよう」ということで、学科の2回生と半期をかけて「チョウニチジョウ」を制作されました。
チョウニチジョウでは、自分の周りにいる誰かを1人決めて、調査しています。
1週間、ひたすらその人を追いかけ、写真を撮り続けたり、
日記を書いてもらったり・・・
普段一緒にいる人でも、「リサーチ」の目で見てみると、初めて見えてくるものがあった、と学生は言います。
最初は「雑誌」という形にする予定ではなく、学生からの提案だったそうです。
「人をあぶり出す」というリサーチが、デザインやモノづくりをする時のソースになれば、と家成さんはおっしゃいます。
そして、現在の建築業界・ファッション業界に対して抱いている思いなども話していただきました。
今回は、みんなでテーブルを囲んでのトークショーでした。
いつもよりも近い距離ということで、お客さんからもたくさん質問が飛び交いました。
山田創平さん・そして今度、ARTZONEで展覧会をされる光島貴之さんも来てくださいました。
最後には、各々の「調査をする姿勢」や、リサーチとフォーム(結果を形にしたもの)の関係性についての話になりました。
調査自体が楽しいと感じたり、逆に不安になったり、絶望したりもする。
「誰とどのように出会うか、出会いたいか」を大切にしているというブブさん。
「できるだけ、リサーチされる側のスタイルに合わせていくようにしている」中川さん。
「今自分がしていることは時間が経たないとわからないが、今できることを最大限する」と山田さん。
「フォームは1つしかないが、リサーチは無限に広がっていくもの」と家成さんはおっしゃいます。
リサーチとは楽園?地獄?それとも・・・
果たして。
撮影:國廣暖奈(ARTZONEスタッフ)
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